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【ユングのシャドウ説を応用】抑圧と投影

心理学

心理学上において、防衛機制を提唱したのが、フロイトでした。

そして、その理論を10の防衛機制に分類したのが、娘のアンナ・フロイト。

この防衛機制のうちの抑圧と投影についてのお話です。

 

私が、最近、お話した方で、毎日、朝早くから夜遅くまで働いている女性がいました。

その方は、40代の女性で、とても充実した生活を送っているという感覚でいらっしゃいました。

でも、私は話を聞いていて、一緒にその充実した生活ぶりを、

「それは良かったですね。」

と言えない自分に気が付いたのです。

心の中がもやもやしている感覚だったのです。

しばらく、モヤモヤが続いていましたが、それは、その方の姿に、自分自身の過去に起きたものを投影しているからだと気づきました。

 

私の妻も、(現在は退職しましたが)同様の生活をしていました。

当時、抱いていた感情は、口に出して言えるはずもなく、ずっとしまい込んでいたものです。

本当はあるのに無き事のようにすること。

感じたくない感覚にふたをして心の奥底に梱包してしまうこと。

これが、抑圧です。

それが、相手の話を聞いて、感応するんですね。

感応するのは、つまり、自分の心の中に確かにあるという証拠。

しかも、出てくるのは、怒りのエネルギーです。

 

相手にイラついたことは確かですが、怒ることはできません。

でも、そのおかげで気づけたのですね。

私は、相手の姿に投影することで、自分の心を守ろうとしていたんです。

 

これは、まさしく、ユングの提唱した、シャドウです。

相手を通して、自分の心を見る。

相手は自分の影。

相手は自分自身を映しだす鏡といわれるのも、このことです。

 

人間関係において、周囲の人・もの・出来事に感情が動いたら、

 

抑圧・投影・シャドウを思い出してみてください。

無意識にある自分自身の心が良く見えるはずです。


 

「マインドハピネス」カウンセラーの松田です。

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