ひどく落ち込む
なんとなく落ち着かない
わけもなく涙が流れ出る
イライラが続く
不安がぬぐえない
こんな気分になっても、たいていは数日のうちに気分が元に戻るものです。
でも、上記のような気分が10日間以上続くようでしたら、うつを疑ってみてください。
抑うつ気分になりやすい人には一定の傾向性があります。
・自分一人で解決しようとする。
・自分中心の考え方に陥りやすい。
・人一倍責任感が強い。
・白か黒かの思考に陥りやすい。
・自分自身を過小評価しやすい。
・人からの評価を気にする。
・~ねばならない、〜べき思考が強い。
・木を見て森を見ずの捉え方をしやすい。
人は、人・環境・出来事など周りとのかかわりの影響を受けて、自らの思考を作り上げています。
この思考が無意識のうちに一定の行動につながっていたら、これを思考癖と言います。
自分の思考癖は、なかなか意識できないもの。(人のは見えます。)
もしも、現在辛い状況で、現状をどうにかして変えたいと思うのなら、まずはその原因となっている思考パタンに気づくことから手掛けていきましょう。
実は、
この思考パタンの基盤となっているのが周りを捉える目
なんです。
例えば、初対面での印象。
その印象にこそ、自分の評価基準が現れています。
パッと見て身なりがきちんとしている人は、人間的にもしっかりした人と評価を受けます。
反対に髪を染めていたり、華美な服装をする人、見るからにだらしない人は、悪い印象を持たれます。

身なりがきちんとしてるから、この人はいい人そうだ。

この人は髪を染めているから、きっとふしだらな人に違いない。
一を見て、十を決めつけてしまうことも思考癖によるものです。

いや、内面はわからないから、もう少し対話してみよう。
一を見たときに、残りの九に目が向くのも思考癖によるものです。
私たちは、あらゆる生活の場で、この自動的な思考を働かせています。
例えば、テストでは、100点を取ればよく努力していると評価を受け、60点であれば努力していないと評価を受けます。
誰もが、このように考えるでしょう。
しかし、本当のところは、
理解力不足から自宅で猛勉強した末に70点を取るY君
だったとしたらどうでしょう。
点数だけの評価は、人を外見で見ることと同じです。
でも、見えない部分を見ることによって、評価が違ってくるのです。
小中学校が観点別評価を採用している理由がここにあります。
この場合には、
X君は、関心意欲態度はB、知識はA。
Y君は、関心意欲態度はA、知識はB。
という評価になるわけです。
目に見えるものだけでは、本当の姿は理解できません。
自分だけの物差しですべてを決定づける。
これは、大変に危険なことです。
点数だけで評価する先生と生徒の内面の良さを引き出す先生とどちらが優れているかは言うまでもありません。
見えないものが見える。
これが気づきと言われるもの。
カウンセリングでは日常的に起こることです。
あなたの見ているものが、ほんの1~2%だと仮定したらしたらどうでしょうか。
もしも本当に悩みから抜け出したいと願うのなら、残りの98%の世界を見る勇気を持つことです。
望遠鏡を使っても、顕微鏡をつかっても、・・・・。
そこには、あなたの価値観をひっくり返すようなことが山ほど存在していますから。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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