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人間関係を破綻させる決めつけ言葉

心理学

人と話しているときに、心地よく感じる状況があります。

それは、喜び言葉を使われた時。

さすが、すごい、立派、知らなかった、センスがいい、うまい、上手

それは、結果として、相手に受け入れられている、認められている、理解されているという感覚を生み出すのです。

 

その反対に、相手に否定の感覚を与える言葉もあります。

今回は、相手が否定されていると感じるときを夫婦関係を例にして検証していきたいと思います。

例えば、相手と言い争いの場面ではこんな言葉が出てくるはずです。

必ず
絶対に
本当に
まったく
いつも
何にも
全然
いかがですか。
これらは、決めつけ言葉と言われるものです。

「お客様が来た時には、必ずそうしてね。」

「あなたは絶対に信用できない。」

「こんな給料では、まったくお先真っ暗よ。」

「やるべきことを何にもやっていないから、家にいても落ち着かない。」

いつも言われなければ、できないんだから。」

「家事一つでさえ、全然やろうとしないでしょ。」

 

実際によくある夫婦の言葉のやり取りの例です。

妻「なんであなたは小さな子どもが泣いているのに、あやそうともしないの。」

夫「仕事で疲れて帰ってくるんだから、できないときもあるよ。」

妻「私だって、一日中食事の支度やら、掃除、洗濯、買い物に忙しいのよ。」

夫「子育ては君の仕事だろ。」

妻「誰がそんなことを決めたの。」

夫「君はいつもそうやって自分のやることを人に押し付けようとする。」

妻「あなただって、ゴミ出しの一つもやろうとしないじゃない。」

夫「それはないだろ。休みの日には時々出しているだろう。」

妻「そんなこと言ったって、家のごみを一つにまとめているのは私よ。」

 

こんな言葉が出やすいのは、そう、

怒りの感情をため込んだとき

ですね。

怒りを放出したときに、普段は使わないこのような決めつけ言葉が出てきやすくなります。

怒りで向き合えば、怒りが返る。

これが人間関係の鏡の法則。

言葉も思考や感情の伝達手段の一つです。

意識しておくことで、選ぶことができます。

1 まずは自分が良く使う決めつけ言葉に気づくこと
2 そのような言葉を怒りの感情に満たされた時には使わないと決めること

を心に書き留めておきましょう。

 

怒りの感情自体は、心の働きによるものですから、それは自然なことです。

否定する必要はありません。

しかし、それをそのまま言葉で放出することが、人間関係においては、良いことにはなりません。

怒りは発展感情。

ですから、怒りの感情を感じた時には、怒りの裏に存在する不安や悲しみの感情を一緒に感じることが大切です。

不安や悲しみは、本質的なベースとなる感情です。

そこには、

相手に自分の気持ちを分かってほしい

という本当のメッセージが含まれているからです。

 

それを相手に分かるように伝えられたら、人間関係は良好に保てます。

上の夫婦の会話も、このように変わります。

妻「子どもが、優しいパパにだっこしてもらいたいって言ってるわ。」

夫「ちょっと仕事で疲れるんだよ。」

妻「大丈夫よ、あなたは体力あるから。」

夫「まあ、そのくらいはできるけどね。」

妻「抱っこして、泣き止んだら、今日はごちそう作るわね。」

夫「よし、すき焼きと行こうか。」

 

自分でよく使っている言葉の中に、決めつけ言葉があるようでしたら、一度検証してみることをお勧めします。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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