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光と影、無意識の中に存在するもの

心理学

「人は強くなければならない。」

と思っている人は、人間が本来持っている不安や悲しみなどの感情を封じていきます。

それが、とりもなおさず自分の強さを持ち続けることになるからです。

そうして、封じ込められた不安や悲しみの感情は、無意識に閉じ込められ、光の当たらないところに置かれることになります。

でも、こんな方は、自分は強いと思い込んでいるため、影に置かれている自分の本当の感情に気付きにくいのです。

同様に

正直でいなければならないと強く思っている人は、嘘・欺瞞・不誠実な心を、
努力し続けなければならないと頑張る人ほど、怠惰な心を、
我慢しなければならないと思う人ほど、自己表現しようとする心を、

影の中に封じ込めることで、自分への光を感じて生きています。

 

光があれば、必ず影があります。

光が良くて、影が悪いということはありません。

強すぎる光は、色の濃いくっきりした影を作り出します。

 

要は、影にあたる部分を、感じて受け入れ、自分自身をより等身大で捉えていくことです。

 

両者、併せ持つのが人間。

 

自分自身の影を見ることができないでいると、その影を他者に見出して、ストレスを感じたり、攻撃したり、するようになります。

 

成功体験を積み重ねて地位を築いた親が、我が子にそれを求めた時に、その親の光は、他者を通して自らの影を作り出すことになるんです。

金属バット殺人事件と聞くと、私はこの光と影を即座に感じ取ります。

児童虐待も同様です。

自らの光が作り出す影に気づいてください。

 

これまで見ようとしてこなかった内なるものを受け入れていくこと。

自らのうちにある影に気づき、人として調和のとれた存在になること。

 

このような作業をカウンセラーと共に行うのがカウンセリングです。