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過去をリライトするカウンセリング事例

カウンセリング

過去に受けた心の傷は、どんな人にも多少なりとも心の中にも存在しています。

なぜなら人生には様々な出来事が起こり、時にはそれがマイナス感情を生み出すことがあるからです。

事故、落下、転倒、手術、長期の病気、高熱、戦争、紛争、自然災害、火事、洪水、地震、津波、溺れた体験、窒息、暴力行為、性被害、職場でのストレス、ハラスメント、人間関係、超過労働、異動、昇進、降格、夫婦関係の不仲、不倫、離婚、再婚、家族の病気、介護、身近な人や動物の死、喪失、学校でのストレス、いじめ、転校、引越し、移転、幼少期の身体的虐待、言葉での虐待、ネグレクト、育児放棄、裏切り、出産経験、流産、不妊治療、両親の不仲、ケンカ、DV、親からの過干渉、抑圧、厳しい躾、過度な期待、親孝行のプレッシャー、ジェンダーアイデンティティ、発達障害、身体障害、引きこもり、宗教や信念の強要、目撃体験
しかも、これらのことは、どのような色・形・姿・大きさとして記憶にとどまっているかは、千差万別。
なぜなら、認知のはたらき方が人それぞれ違うからです。
今回の60分カウンセリングでは、前回120分お取りいただいた続編として、
過去への承認ワーク
を行いました。
このクライエント様は、すでに10年以上経過している会社で上司から受けた対応が大きな心の傷として残っていました。そして、現在の生きづらさにつながり、ときどき動悸が激しくなったりするということでした。
クライエント様から、事例紹介についての快諾を頂きましたのでご紹介いたします。
このワークの目的は、
過去の記憶をリライト
することです。
そのための手順は、
①その時の状況を具体的に思い出してみる。
②感情をたっぷり感じる。
③適応的な思考を絞り出す。
④良い感情をイメージする。
です。

状況の振り返り

①は、少し心の痛みが伴う作業ですが、それをカウンセラーが受容的な対応をしながら支えていきます。カウンセラーの支援なければ困難な作業です。
クライエント様は、少しずつ思い出すように、話し始めました。断片的にその時の状況が語られます。カウンセラーは、聞き役に徹しながらも、受容的に関心をもって受け止めていきます。
上司からしたたかだね、一筋縄ではいかないとか言われた。自分の好きな他の従業員の悪口を言われた。慎重にやろうと思ったことを馬鹿にされた感じで言われた。あいさつの仕方も事細かに言われた。普段気にしないような細かなことを言われた。到底受け入れられないような対応をお客さんにするように指示された。それに無理に従わされるのがとても嫌だった。

感情を感じ直す

②は、これまで抑圧したり、一部分が肥大化しているがゆえに、歪んだ形として現在の記憶の中に大きな位置を占められているマイナス感情をありのままの感情として感じ直す作業になります。

どんな感情もあなたそのものであり、良いも悪いも一切ないということを前提に行います。カウンセラーの肯定的な対応と無条件の受容が必要条件です。

憂鬱、不安、怒り、意地悪、罪悪感、逆な感じ、嫌悪感、見るのもいや、近寄りたくない、気持ち悪い、殴りたい、雨が降る中ボールを取りに行かされたと聞いて腹が立った、むかついた、裏表があるのは好きじゃない、ショック、初めは褒めてくれて優しい感じだった、途中から全然違った、嫌な面が出てきた、失望、悲しい、口惜しさ

中でも、怒り・憎しみの感情が数多く語られました。それは抑圧された玉手箱の中に長い間封印されたまま保管されていたということです。

ここでも、憎しみの感情にも決して良い悪いはないことをご説明しながら、たっぷりと時間を取って感じ直していただきました。

自分はもしかしたら言われる通りそうなのかな。小さくなってしまった。いっぱい泣いた後のような感じ。気持ち的には負けてはいないような感じなんだけど。言うことが言えればうまくできたのに。途中で投げてしまった。(家族ぐるみ)相手に思いやりがなかった。小さい子にもあたってしまった。
当時の自分の心の中にあったことが、感情と共に出されました。

適応的な思考

そして、こうしたら違ったかもしれないという思考について考えていただきました。これまで感じることに禁止令を下していた心の縛りがほどけたため、以下の言葉が、クライエント様からすらすらと語られました。

仕事内容はそんなに大変ではなかったので、人間関係のやり取りを(おばあさんだったんで)普通にやれたらよかった。言うべきことを言えてたら、普通の関係になれた。円滑な言葉があればよかった。自ら拒絶せずに相手を受け入れて、留守番を引き受けていたらよかった。相手をきちんと見たらよかった。できないことはできないと言えたらよかった。

良い感情のイメージ

上と同様、クライエント様の口からポンポン出てきた言葉です。長い間、抱えてきた苦しさから解放されているかのような語り口調でした。

嬉しい、楽しい、みんなで仲良く協力、気持ちいい、幸せ感、前向きな心

クライエント様から寄せられた感想

前回カウンセリングしていただいてから、嬉しい感情、楽しい感情を感じられるようになり毎日楽しく過ごせるようになりました。それは、すごく久しぶりの感覚で、人の中に自然に居られるようになりました。人に対しての嫌とか、嫌いも自分の見方が変わったように感じました。
今回は、10年くらい前の仕事で受けた人間関係での心の傷についてカウンセリングしていただき、そこには色々な自分の感情があった事に気づき、心がとてもスッキリしました。カウンセリングしてもらって、自分がどうなりたいとか自分の幸せな気持ちはこういうのかな?っていうのも見えてきたので、すごく安心したのと嬉しい気持ちでいっぱいです。長年悩んでいた事がなくなり、気持ちがすごく楽になりました。ありがとうございます。

過去への承認セラピーは、クライエント様の過去の記憶に向き合う勇気とカウンセラーへの信頼感が絶対必要条件です。今回は、この条件がクリアできているとの見取りで60分カウンセリングの中で行わせていただき、クライエント様から、成果が感じられる、大変ありがたいご感想をいただきました。クライエント様の大きな勇気をたたえるとともに、今後の喜びに満たされた人生をいつまでも願っています。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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