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【動画解説】心のブロックとは

心理学

自分の中にある決めごと

人は、生まれて間もないころは、外から何も取り入れていないために、純粋無垢な心で自分の思った通りに行動します。

しかし、成長と共に、否応なしに様々な経験を積んでいきます。

・自分の行いを親から否定されて、もうやらないようにしようと思う。

・「親の言うとおりにしていれば叱られない」と考え、自分の考えを奥にしまい込む。

・相思相愛だと思っていた彼にふられ、もう二度と恋はしないと考える。

・信頼していた友達に裏切られ、人をたやすく信用することはいけないと思う。

・大事な仕事に失敗してしまい、もっと慎重に進めなければいけないと考えるようになる。

このように、様々な経験によって、自らがそれに適応するために作り上げていった自分を守る方法が出来上がっていきます。

この潜在意識に刷り込まれた思考パターンが、決めごとです。

筆者の決めごと体験はこちら

自分の決めごとが、自らの安全を保障してくれる。

それゆえ、潜在意識は変化を拒みます。

自分が変わらないように、全力で守ろうとします。

だから、人ってなかなか変われないのです。

まずは心の中を見つめること

人のことは見えても、自分のことが見えない。

周りをよく見ている人ほど、こういう傾向をお持ちです。

これも、無意識による自己防衛ですが、自分の心は固いガードで覆われていて、周りの心にだけ対処しようとする。

こういうことを繰り返して、疲れ果ててしまい、カウンセリングを受けられる方が非常に多いのが現実です。

 

「どうしたらいいでしょうか。」

と聞かれての答えは、実にシンプルです。

 

「あなたの中に、悩みを生み出している原因があります。」

とはっきり申し上げます。

 

「周りにいくら対処しても、受け取る結果は同じです。」

と端的に申し上げます。

 

「彼女とこのままでいるか、別れるか、どうしたらいいでしょうか。」

と尋ねられても、

 

「どの方法を選択しても、受け取る結果は同じです。」

としか答えようがありません。

悩みは結果

あなたの悩みによる苦しみが結果なら、心の中に悩みを生み出す原因があるからに他なりません。

その原因となっているものにピンポイントで気づかない限りは、どんな行動をとってもそれは一時しのぎに過ぎません。

「でも、私が悪いのではなくて、相手が悪いんです。」

とおっしゃるなら、こう考えてみてください。

 

もしも、周りに責任があるとしたら、周りをすべて変えていかなければならないことになります。

一人ひとりの人間がそんな考え方をして、周りを変えていこうなんてエネルギーを世界中の77億人が発したら、どんなことになりますか。

 

周りにいる人・あるもの・起こる出来事は、自然に存在しているだけのものです。

 

そんなことをいうと、

「え、だって、上司のモラハラが許されるんですか。」

と言いたくもなるでしょう。

そんな時は、まず、許す・許さないという、強いジャッジメントをしているご自分の心に気づくことです。

それが本当にモラハラならば、事実を集積した上で、そういう行動を起こす選択権があなたにはあります。

また、あなたが審判を下すまでもなく、モラハラをしているご本人が自分の行為による相応の結果を受け取ることには、何ら変わりはありません。

それは、その方の心の問題であって、あなたの中に取り込む必要のないことです。

 

では、あなたにできることは何か。

それは、

心の中の感情・湧き上がる思考・起こしている行動を見つめること

 

そういう周りの存在を契機にして、自らの心の内を見つめる機会を与えられているということです。

責任の問題を追及したところで、気持ちは晴れるかもしれませんが、根本的には何も解決しません。

もしも、ご自分の心と向き合うことを避けていたら、あなたは、再び同じような周りの存在におびえ続けることになります。

誰もが、自分の心とは一生を共にします。

悩んだ時には、自分の心と真っ向から向き合ってみることが、あなたにとって最も有益なことです。

『不都合なこと、忘れたいこと、認めたくないこと』と向き合えば、多少、心がちくちくすることもあるかもしれません。

でも、これを避けていたら一生苦しい思いをするとしたら、あなたはどちらを選択しますか。

最も必要なことはあなたの決意

カウンセリングを受ける方にも、2種類のパターンがあります。

一つは、今の苦しみが自分の決めごとからくるものだと全く気づいていない方。
もう一つは、それになんとなく気付かれている方。

カウンセラーは、クライエント様の潜在意識を見る能力に長けています。

カウンセリングマインドハピネスのHPでも、

「心のブロックを解放するお手伝いをします。」

とうたってあるように、私は60分もお話を伺うことができれば、心のブロックの存在もたいてい特定する自信があります。

ただ、それは、あくまでも、クライエント様の自ら変わりたいという強い意志の元で、初めて気づいていけるものです。

 

自分の決めごとを理解し、思考パターンを変えることをまず決意すること。

 

カウンセラーだって、変化を強く拒む人を変えることはできません。

こちらから、あなたの心のブロックはここですよなどと、お話しすることも控えます。

なぜなら、自らの心を通して、気づいて、実感として理解していくことでしか、わかり得ないことだからです。

 

だから、クライエントの結果を変えたいという強い決意なくして、カウンセリングの効果は望めません。

 

時々、話を聞いてくれるだけでいいという方がいらっしゃいます。

確かに、カウンセラーがあなたを受容することで、あなたは自己受容を体験できます。

ただ、それで、悩みを生み出している現在のあなたがそのままでいいと思うのは、大きな勘違いです。

カウンセラーが傾聴することにより、やっぱり自分はこのままでいいとの考えを強めてしまっては、かえって生きづらさを助長することにもなりかねません。

 

悩みをなくすために受けているカウンセリングで、もしその原因を見つめることをしなかったり、原因を周りに求めて終わってしまったりするのでは、根本的な解決にたどり着きようがありません。

もしも、この道を進んでいったら、行き止まりになるとわかっていたら、それは事前に教えてあげるのが親切というものです。

ですから、カウンセラーも、クライエント様がこのままの思考で進んでいったら、明らかに苦しさから抜け出せないと確信したら、言葉を選びつつもお伝えします。

変わることに怖さや恐怖を持っていることは十分理解できます。

なぜなら、それが人の心の正常な働きだからです。

でも、考える頭脳を十分に持っている大人のあなたが、ご自分の幼少のころに作られた決めごとに振り回されて生きている事実をどう考えますか。

 

防衛機制のまとめになりますが、

変わろうとしないことは、最大の自己防衛

なのです。

コメント

  1. 松田 信一 より:

    私は人の顔色ばかり伺い相手は今何を考えているのだろうと、気を遣って生きてきました。また、相手の機嫌で自分自身が左右されることが多くありました。ですが、記事を読ませて頂き、自分の気持ちは人に左右されることなく、自分で決めるものだと感じました。これからの人生に活かしていきたいと思います!

    • TatsuhiroTatsuhiro より:

      自分優先でやっていいんです。わがままと言う言葉に悪いイメージを持つ必要はありません。まず自分が幸せになって、それがと思ってくださいね。