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もやもやを感じる言葉から見えるあなたの潜在意識

心理学

耳にしたときにもやもやを感じる言葉

あなたなら、どんな言葉に反応しますか。

2日前のクライエント様は、人から言われた「あなたは人を頼りすぎている」という言葉に反応し、その人の存在に受け入れ難さを感じていました。

すぐに、その言葉に反応するクライエント様の背景が浮かび上がりました。

こういう見立ては、カウンセリング経験から培った嗅覚のようなものです。

私は、その心に気づいていただくために、さらなる受容力と共感力を研ぎ澄ませて、傾聴し続けました。

そして、話をお伺いしていくうちに「やっぱり」と思えることがたくさん出てきました。

自分の行動を「あなたは人を頼りすぎている」とズバリ一言で評価づけられたことに憤っていることが理解できたのです。

言葉としては出てきませんが、「自分は人を頼ってない。」「頼るのは良くないことだ。」という内なる声が聞こえてきました。

潜在意識の中に根を下ろした思い込みの存在です。

非言語を読み取るセンス

言葉にならない感情

これが、カウンセリングでは最も大切にしなければならないことです。

ある意味、刑事ドラマにある現場検証にも似ています。

現場に残されたものから、見えない犯人を特定していくような感覚。

クライエント様の苦しさは、明らかに人を頼るのはいけないことだと思い込んでいることにありました。

私は、

「誰でも3歳児までは親を頼り切って育つんですよ。」

「ですから、人の心には本質的に誰かに頼ることの心地よさが備わっています。」

といつもお伝えしています。

お乳を吸っているときの満足感。

母親の胸に抱かれ、すやすや寝入っているときの安心感。

覚えていないかもしれませんが、誰もがそれを体験して大人になっています。

自分の中にあるこのような心に気づいた時、これまでの意識とは違う何かが生まれます。

頼ることは悪いことだと考えている自己評価そのものが緩まることになりますから。

それを素直に認めることは、すなわち自分自身を受け入れることです。

自分を受け入れれば、周りの言葉も受け入れることができるようになります。

自己受容がすすめば、自分のことをわかってほしいという心にも気づくことができます。

これが、目には見えませんが、心の在りどころと呼んでいるところです。

思い込みでつくる世界

私は、長い間「わがまま」という言葉にトラウマがありました。

それは、幼少のころ、母親に、

「お前はわがままだから・・・」

とよく言われていたからです。

私は、成長するにつれて自分の心の中に下のような固定観念を作り上げていきました。

「わがままはいけないことだ。」
「自分の思いを優先してはいけない。」
「自分の欲求を満たすことは良くないことだ。」
「我慢しなければいけない。」

大人になって、欲しいものを買おうとするたびに、この観念が邪魔をしてきました。

一つの品物を買う時でさえ、贅沢をしてはいけないという自分の思い込みから、最も安いものを選択していました。

この観念は、心の学びを重ねるうちに、いつしか「我儘」は「我がまま」に変わり、自分の思いを最優先して生きることに喜びさえ感じられるようにもなりました。

チェンジすることを、決してあきらめないでください。

思い込みは、自分だけの世界観を作り上げます。

自分の世界でそう決め込んでいるだけなんです。

心が変われば、すべてが変わる。

過去の事実は変わらなくても、思い込みはいかようにも書き換えられるのですから。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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