昨日、吃音で悩むクライエント様のお話を聞きました。
カウンセリングを受けるのは、初めてのようで、少々緊張した様子でしたが、きっと勇気を振り絞ってかけて来られたのでしょう。
「どんなことにも、一切評価せずにお聞きしますので、安心してお話しください。」
と伝えると、少しずつ今の辛さを話し始めたクライエント様。
幼少時から吃音があって、いじめを受けたり、周りと打ち解けられなかったりしてきたそうです。
会社で仲間たちが楽しそうに話していても、なかなか輪の中に入っていけないと現在の辛さについて詳しくお話されました。
あれ?
私は、すぐに気づきました。
そう。
まったく吃音の表れがないんです。
私は、申し上げました。
「お話を伺っていると吃音を全く感じませんね。なぜだと思いますか?」
彼は、しばらく考えた後・・・・。
「話したいことを、話したい人にしゃべってるからでしょうか。」
はい、その通り。
心から話したいことを、話したい人に向けて発したとき、ほとんど吃音が出なかった。
もしも、会社の人たちとうまく話せないと感じているなら、それは吃音が問題ではなく、心を開けない何らかの別の要因が心の中に存在しているということです。
自分の中に何らかの過去の心の傷やトラウマがあって、その思いが今の現実を創っている。
と、考えていらっしゃいます。
誰かに相談しても、同様のことを言うでしょう。
でも、真実は正反対。
話せない自分を守るために、このトラウマの存在を利用しているんです。
トラウマがあるから話せないのではなく、話せないからトラウマの存在を引っ張り出し、自分の人生のトップページに据えているんです。
単純に言うと、話せない自分をこの方自身が選択していると言えます。
トラウマ自体も自分で作り出している幻。
交流分析で言う「人生の脚本」を自分自身で作り上げている典型的な例です。
お話を聞いていると、過去を現在の言いわけに利用する思考癖や被害者の立場にして自らを守る行動癖が見えるのです。
過去に言いわけを見い出そうとする自分や思考癖そのものに気づき、ご自分を変えようと動き始めたら、話すことへの抵抗感は必ずなくなります。
モニターカウンセリングでは、ここまで踏み込むことがありませんので、真の解決を望まれる方は、正式なカウンセリングをお受けください。
ご相談の領域では、決して得られることはない「心の仕組みとはたらき」に驚かれることでしょう。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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