悩みのほとんどに人間関係が関わっています。
家族、夫婦、恋人、友人、ご近所同士、会社の人間関係・・・・。
それぞれに、関係の持つ意味合いや共有するものが異なります。
家族には、愛情に支えられた特別な関係が存在します。
会社には、利益を向上させるために必要なチームワークとしての良好な関係性が求められます。
ご近所同士には、同じ地区に住む者同士としてのいざというときに助け合う住民の連帯が必要です。
わたしは、これが壊れていく原因として、そこに異なるリレーションシップを持ち込むことにあると思っています。
例えば、夫婦関係において、夫が会社の上下関係を持ち込んで管理職然の態度をとり続けていたら、夫婦の良好な関係を築くことはできません。
会社の同僚同士で恋愛関係になれば、会社の利益の向上を目指す同僚としての関係性に支障をきたすことにもなります。
大切なのは、お互いがそれぞれ必要とする関係性を保つこと。
場に応じたリレーションシップを構築すること。
うまくいかないと感じ始めたら、場にそぐわない自分の感情を知らず知らずのうちに持ち込んでいることに気付いてください。
自分意識の強い人ほど、独善的な意識で周りと接しやすく、相手意識が薄くなりがちなものです。
それでいて、自分の本当の心さえ理解できていないことが多いのです。
そのために、まずは相手の話を聞いてみることからはじめましょう。
そして、相手の発する言葉にたっぷり共感してみましょう。
これが、人間関係を良好に保つ基本だと思っています。
理解に、自他の境界線はありません。
相手の心を理解することは、すなわち自分の心を理解することなのですから。
そしたら、あなたは相手の心と同様に、自らの心までをも深く理解できるようになっています。