食事を用意して、ご主人の帰りを待ちわびていた奥様が、夜中に返ったご主人に対して、
「なぜ遅くなるなら、連絡の一本もくれないのよ。」
と不満げに話す。
こんな場合には、ご主人は自分自身を守るために、あれこれ言い返すのが常だ。
あなたは、日頃の不満が背景にあり、つい攻め口調でまくしたててしまう。
これが、結果として相手の心を閉ざしてしまうことになる。
そもそも、ご主人を愛しているから夕食を作るし、帰りを待っていたはず。
しかし、相手への許せなさが、本当の心とは違う言動を引き出す。
そして、自ら心の中に自己不一致を生み出し、苦しさが増していく。
これは、自分だけの正しさにしがみついて、そこから離れられなくなっている姿でもある。
単に相手にも正しさがあるというだけのこと。
それを受容できないのは、実はあなたの心の世界の出来事なのです。
自分の心と相手の心の見えている世界は決して同じではないという認識を持ってみましょう。
これが人間関係において、最も大切なことです。
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