知らないうちに身に付けている自分に対する制限。
例えば
「好きなことばかりやっていたら、生きていけない。」
「こんなことを言ったら嫌われる。」
「人に迷惑をかけるような人生を送りたくない。」
「わがままを言ってはいけない。」
などです。
私にも、長いことありました。
それは
「人を助けても、人に助けられるな。」
ということでした。
裸一貫で財を築いた叔父が、私の高校卒業時に私に言った言葉です。
それ以後、自分はずっとこの言葉を守ってきました。
これまで、人にたすけてもらった覚えは全くないつもりでいました。
ところが、ある時、気づいたんです。
確かに人からお金を借りたり、援助してもらったり、したことはなかったかもしれません。
でも、本当につらかったとき、いつでも身の回りの人に精神的に支えてもらっていたことが心からわかったんです。
私は、叔父のこの言葉を手放す決意をしました。
そして、人から助けをもらうことに制限をかけていた自分自身とお別れしました。
人生は、与えては受け取り、受け取っては与えるの繰り返しです。
片方だけでは成り立たないものです。
その片方を長いこと拒絶していた自分。
正直言えば、苦しかったです。
だって、これまで人の力を借りていた事実を認めようとしなかったわけですから。
独善的で、偽善である自分に気付けたとき、心の重りが外れた気がしました。
私の苦しさの原因は、自分の心の中にあったんです。
本当の心に気づき、それを受け入れられたとき、目の前に映し出される光景が変わります。
すべての現実は、自分の想いが創っています。