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1年2か月に渡ったカウンセリングの修了に寄せて

カウンセリングの修了カウンセリング

本日、私が長期に持たせていただいたS様のカウンセリングの修了宣言をしました。

カウンセリングには、必ず終わりがあります。

今回、メッセージのやり取りをして、今がその時だなと私がご判断させていただきました。

「大造じいさんとがん」のお話しの中の、けがでつばさを痛めていた残雪を大空に飛び立たせるような感覚に似た気持ちになりました。


思えば、2018年3月に初めて行ったカウンセリングの内容は、怒りの感情に満ち溢れていたものでした。

お相手に対する憤り、許せなさが、あらゆる攻撃的な言葉につながっていたことを思い出します。

それは、S様の~あるべきだという強い決めごとからくるものでした。

私は、クライエント様を評価することのない無条件の受容とプラスエネルギーの引き出しに努めながら、向き合い続けてきました。

攻撃的な態度や言葉は、怒りの感情によって起こされるもの。

それによって受け取る現実もまた、望まない受け入れがたいものでした。

じっくりと時間をかけてお話を伺っていくうちに、しだいにS様は、ご自身の心の内側に意識が向いていくようになりました。

その間、何十回と繰り返されたセッションの中で、湧き上がる感情を手掛かりにして、本当の心に向き合い続けていかれました。

S様は、メッセージで最後にこう書かれていました。
「・・・でも、思い出したんです。昨年、わたしはいつも、被害者でした。謝罪やありがとうの一言もなく、ぬくぬくと、自宅で自分のことをしていると思うと腹立たしかったのです。すべてにおいてルーズだなと。」
 
「やっと長年のトラウマになった言葉から解放されて、視野が広くなりました。自己肯定感が下がりっぱなしの自分にも気がついたし、被害者意識の生まれた場所も見つけた。」
 
「でも私は被害者ではないんです。それは、私が受け取ったイメージで作り出したものに過ぎない。彼らを傷つけてやろう!と思ってやった事じゃないから。」
「私にとっては、私は被害者被害者でないならば。私は本来の出会った頃の明るさで、彼等と接することができると思うんです。」
最後に、私がカウンセリング終了ですねとお話ししたら、こうお返事がありました。
 
もう、お世話になる事は、、、ないことを願っていますが。(笑)これまで本当にありがとうございました!

本当の心の在りどころに到達できたら、その心で作り出される思考や行動が、望ましい現実を目の前に作り出していくはずです。
 
その時には、決めごとも緩まり、心のブロックもなくなっています。
 
不定期で続けてきたカウンセリングでしたが、ラインで1年2か月もカウンセラーとクライエントという立場でつながり続けることによって到達できた着地点を心に刻んで、これからはご自身の力で、解決をしていくことでしょう。
 
今後、ピアサポーターとして、別のクライエント様にご対応いただくことにも快くご了承いただきました。
 
ピアサポーター制度・・・カウンセリングマインドハピネスの新しい取り組みです。次回、詳しく書こうと思いますが、カウンセリングを受けられたクライエント様が、同様のお悩みを持つ方にボランティアで対話をしていただく制度です。ピアとは、仲間と言う意味で、同じ目線でお話を聞けるという意味でカウンセリング効果の拡充が期待できます。対応していただくことで、ご自身の心の学びの確立に役立つものです。