所属カウンセラーに、かや野という優秀なカウンセラーがいらっしゃいます。
彼女は、産業カウンセラーとして企業でキャリアコンサルタントを担当しつつ、現在親子関係を中心とした虐待問題のカウンセリングを行っていらっしゃいます。
カウンセラーとして常に熱心に学び、仲間の我々にも数多くの示唆を与えてくれる貴重な存在でもあります。
この、かや野カウンセラー。
最近、自らのホームページを立ち上げました。
かや野カウンセラーが、これまで様々な心理学会やセミナーに参加してきた自己投資の数々を考えれば、カウンセラーとして独立したいと願うのは当然のことです。
私は、このように所属カウンセラーから契約カウンセラーへの道を歩もうとする自立を心から喜ばしいことだと思っています。
実は、その昔、彼女から、
「私のカウンセリングにどのように値段をつけてよいかわかりません。」
と相談を受けたことがあります。
当初は、無料でいいから人の役に立ちたいと考えていらっしゃったようです。
わたしは、率直に自分の考えを伝えました。
「無料にするという発想は、かや野さんご自身がご自分のカウンセリングに価値を感じていないということです。」
と申し上げました。
また、
「無料で入ってくるお客様は、カウンセリングそのものに価値を感じていないので、決して真摯な心で自らの心と向き合うことはありません。したがって、カウンセリングの効果を望むこともできません。」
とお伝えしました。
例えば、100円ショップで買った化粧品と5,000円を出して買った化粧品と両方持っていると仮定しましょう。
皆さんなら、どちらを大切に使いますか。
紛れもなく、5,000円のものと答えるでしょう。
その理由は、価値を感じて、その対価を支払っていることが、心の中にそのものへの評価を生み出しているからです。
もう一つ例をあげましょう。
また、無料の牛丼屋さんがあったとします。(あり得ませんが・・・)
喜んで食べられるでしょうか。
気味が悪いですよね。
BSEの肉を使っているんじゃないか、汚染された肉ではないか、何かからくりがあるのではないか、、、。
ただならお得だから何でもいいと思っている人でさえ、おいしくなければ、途中で残してもいいやと思って投げやりな気持ちで食べるのかもしれません。
つまりは、心の中の評価づけなんです。
いずれにせよ、価値を感じて食べることはできないははずです。
ただには、ただなりの理由があります。
彼女が会社で、
「カウンセリングって、詐欺だよね。だって、ただ聞いているだけで、お金を取ってるよね。」
と言われましたと私に話したことがありました。
一部の人にそのように思われていることもとても残念なことですが、それを変えていく必要があると思っています。
「いいえ、カウンセリングは話を聞いているだけではありません。ご本人の自己実現に向かうゴールがあり、そこに向かっていくために最大限の思考を働かせて、お話を拝聴し、適切なかかわり方をしていきます。」
「なかなか理解しにくい心の構造を、シンプルにわかりやすく理解して頂けます。」
などと、胸を張って言えるようになってほしいなと心から願いました。
そう言い切れるマインドこそ、プロフェッショナルの流儀です。
だって、自信のないカウンセラーに誰が自分の心のすべてを明かそうと思えるでしょうか。
私は、自分自身のカウンセリングに大きな価値があると思っていますので、カウンセリングを受けていただいた方には、その価値を十分受け取っていただけるものと信じています。
そして、クライエント様の心との向き合い方次第で、それ以上のものを受け取ることだって可能なのです。
「そちら無料ですか。」
と尋ねられる方には、まず相談とカウンセリングの違いをお伝えさせていただきます。
それは、お話を聞いてほしいだけの方に、カウンセリングの価値を理解していただきたいからに他なりません。
そして、その価値を感じて、真摯に自らの心に向き合った方だけが、自らの心を通して、必ず「心の仕組みとはたらき」を会得していただけると信じます。
もちろん、かや野カウンセラーのクライエント様への対し方は彼女でしかできないものであり、大きな価値を生み出す独自のカウンセリングを行います。
受容ととことん心に寄り添った共感。
それが生み出す安心感。
受けてみて初めて感じることができるものです。
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