クライエント様から寄せられる案件は様々で、家庭のお悩み、異性関係とのお悩み、職場でのお悩み、ご自身がずっと抱えているお悩み等、多岐にわたります。
そして、時には、離婚やパワハラの訴訟問題までご相談を受けることがあります。
なりたてのカウンセラーさんが、よく話します。
それは、
離婚の問題や訴訟問題のことについてよく知らないから、クライエントに対応できない。
というようなものです。
様々な悩みの依頼があるカウンセラーだから、幅広い知識を持っていないと務まらないと思っているのです。
相談やコーチングの領域では、知識があるに越したことはありません。
でも、心理カウンセリングの領域では、ほとんど役に立ちません。
そんな時には、
「あなたは法律の専門家ではないのだから、それを知っている必要はないんです。あなたは、心の専門家であればいいんです。」
と励まします。
離婚調停をどう進めたらいいかわからない。➡弁護士へ
土地の境界線でもめている➡土地家屋調査士へ
現実への対処に関するアドバイスは、他の専門家に任せましょう。
こんなことから、実は、
カウンセラーがカウンセラーであり続けるための条件があります。
何だと思われますか。
それは、
「自分の心の仕組みを理解できていること」
なんです。
例えば、想像してみてください。
うつに悩むカウンセラー
トラウマが消えないカウンセラー
インナーチャイルドに苦しむカウンセラー
強いストレスを抱えるカウンセラー
こんなカウンセラーがいたら、あなたはカウンセリングを受けてみたいと思えますか。
カウンセラーは、少なくとも自らの心の仕組みを理解し、自らの悩みをある程度は乗り越えられていなければなりません。
自分の悩みさえ解決できない人に、悩みの解決を求めてもはっきり言って無意味です。
自らの心の仕組みを理解できない人が、他人の心の仕組みを理解できるはずがありませんから。
そんなことから、カウンセラーは常に自らの心をモニタリングし、心の原理原則を自らの心で説明ができるようにしておくことが必要だと思っています。
そのためには、
・臨床経験を積むこと
・心のアウトプットをすること
です。
実際のカウンセリング経験こそが、カウンセラーを成長させてくれます。カウンセラーは、経験を積ませていただいているという感謝の心を忘れないようにしなければなりません。
また、心の中をアウトプットすることで、心の中の漠然としたものが整理され、定着していくものです。文を書くのが好きな方は日記もいいでしょう。また、ブログ等に書き残すのも良い方法です。文章化は、再思考の場でもありますから。
カウンセラーは士業です。
時には、クライエント様から先生と呼ばれたりもします。
学んで知識を得ることも大切です。
でも、その知識は必ず自らの心に当てはめ、事例化できていることが何よりも大事なことです。
心理学講座で学んだものを受け売りで語ったところで、薄っぺらなものにしか聞こえません。
日常的に自らの心に向き合いつつ、実感と確信をもって人に向き合える士業でありたいものです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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今日もあなたに喜びの一日が訪れますように。
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